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純広告とは?仕組み・運用型広告との違い・費用相場をわかりやすく解説

純広告とは?
仕組み・運用型広告との違い・費用相場をわかりやすく解説

広告にはさまざまな手法がありますが、その中でも昔から活用されている手法が「純広告」です。掲載面や掲載期間をあらかじめ決めて出稿する『予約型』の広告で、雑誌などの紙媒体やWebメディアなどで展開されています。インターネット広告が普及する以前から使われている概念で、マス広告の文脈でも用いられてきた手法です。

Web広告においては近年、運用型広告が主流となっていますが、ブランド認知の拡大や大型キャンペーン時には、いまも純広告が活用されるケースは少なくありません。

本記事では、純広告の基礎知識から運用型広告との違い、向いている企業、費用相場や活用方法まで、純広告を検討している方に向けて、わかりやすく解説します。

Web広告とは?12の種類とその特徴をご説明

Web広告の活用を検討している企業の中には、「種類が多く、どれを選べばよいか分からない」「まず何から始めるべきか整理したい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

純広告とは?

インバウンドマーケティングとは?

純広告とは、媒体社が保有する広告枠を事前に契約し、掲載面・期間・料金をあらかじめ確定させて出稿する“予約型”の広告手法です。インターネット広告が普及する以前から使われる言葉で、もっとも一般的な広告の一つとされています。

Web広告業界での代表的な掲載先としては、ポータルサイトのトップバナーや、特定メディア内の記事タイアップなどが挙げられます。

純広告と運用型広告の違い

Web広告においては、純広告と混同されやすい広告手法に「運用型広告」というものがあります。どちらもWeb広告ではありますが、大きな違いは「広告枠の買い方」(=掲載方法)にあります。

純広告は、メディアの掲載面(広告枠)を事前に確保する“予約型”の広告です。一度掲載を開始すると固定で約束した一定期間掲載されます。
一方、運用型広告は、広告枠に対してオークション形式で都度入札し、配信データをもとに入札額やターゲティング、クリエイティブ(バナーや動画など)を調整しながら効果を最適化していく広告手法です。

つまり、まとめると以下のような構造的な違いがあります。

純広告
掲載面・期間・料金が事前確定(枠保証型)
運用型広告
オークション入札型で配信量が変動(効果最適化型)
純広告と運用型広告の違い

こういった違いによって、出稿する目的に応じて使い分けられています。

純広告 運用型広告
掲載方法 特定の枠を予約購入 リアルタイムで行われるオークションによって
表示されるかどうかが決まる
掲載期間 一定期間固定で掲載 開始や停止など自由に設定・変更が可能
柔軟性
(掲載開始したら固定、修正が難しい)

(出稿後も効果を見ながら広告内容の見直しが可能)
アプローチできる層 潜在層がメイン 潜在層~顕在層
主な目的 認知拡大
ブランディング
認知拡大
興味関心・行動喚起
新規顧客獲得
はじめての運用型広告
担当者が押さえるべき配信設計と最適化の流れ

インターネット広告の中でも、今や主流となっている「運用型広告」。私たちが日常的に目にする広告の多くも、実はこの運用型広告の仕組みで配信されています。

純広告はどんな企業に向いている?

純広告は、一定期間あらかじめ確保した広告枠に掲載される“枠保証型”の手法です。露出量や掲載期間が事前に確定するため、短期間で広く認知を獲得したい施策や、ブランドの世界観を統一した訴求に適しています。

問い合わせや申し込みの即時獲得を主な目的とするよりも、まだ商品/サービスを知らない潜在層に対して、一定の接触機会を確保する施策に向いています。そのため、以下のような目的を持つ企業におすすめです。

  • 新商品・新サービスのローンチ時で大規模プロモーションを行いたい
  • 短期間で認知度を一気に高めたい
  • ブランドイメージを重視した広告展開を行いたい
  • 特定業界に特化したメディアで訴求し、信頼性や権威性を高めたい

「認知拡大」「ブランド構築」「話題化」など、中長期的なブランド資産形成を目的とする場合に効果を発揮しやすい広告手法と言えるでしょう。

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純広告の種類

ここでは、純広告として出稿されることの多い代表的なフォーマットをご紹介します。

①バナー広告
バナー広告

Webサイト内の広告枠に表示される画像形式の広告で、最も一般的な形式です。トップページや記事ページの上部など目立つ位置に掲載されることが多く、視覚的に訴求できるため認知拡大やブランディング施策で活用されます。

②テキスト広告
テキスト広告

テキストのみで構成される広告形式です。メディアの記事一覧やコンテンツ内に自然に表示されるケースも多く、広告色を抑えた形で情報を届けられる点が特徴です。

③リッチ広告/ジャック広告
リッチ広告/ジャック広告

動画やアニメーション、音声などを活用したインパクトの強い広告形式です。ページの背景やトップページ全体を一定期間占有する「ジャック広告」など、大型キャンペーンで活用されるケースもあります。

④記事広告(タイアップ広告)
記事広告(タイアップ広告)

メディアの記事と同様の体裁で商品/サービスを紹介する広告形式です。媒体側が制作に関与するケースも多く、第三者視点で情報を届けられるため、ストーリー性や信頼性を重視する施策に適しています。

⑤動画広告
動画広告

動画コンテンツ内やメディアの動画広告枠で配信される広告です。映像と音声を組み合わせて多くの情報を伝えられるため、商品理解の促進やブランドイメージの形成に活用されます。

⑥メール広告
メール広告

メディアが保有する会員に向けたメールマガジン内に掲載される広告です。媒体の読者属性に合わせて、特定のターゲット層へ直接アプローチできる点が特徴です。

純広告は広告の「種類(フォーマット)」を指す言葉ではなく、広告枠を事前に契約する“予約型”の買い方を指します。代表的なフォーマットとしてはバナー広告やリッチ広告がイメージしやすいですが、出稿方法によっては動画広告やメール広告も純広告に分類されます。

純広告の課金形態

純広告は、媒体の広告枠を事前に契約して掲載する「予約型広告」です。
契約形態としては、一定の成果を保証する「保証型」が一般的で、何を保証するかは媒体との取り決めによって異なります。
代表的な契約形態は、以下の通りです。

■期間保証方式
一定期間、広告枠を確保する方式です。
  • 例:3/1~3/31の1ヶ月で掲載
期間を基準に掲載されるため、インプレッション(表示回数)やクリック数の保証はありません。費用感としては数十万円程度から、大手メディアでは数百万円以上になるケースもあります。
■インプレッション保証方式
あらかじめ定めた表示回数(インプレッション数)を保証する方式です。
  • 例:10万impで掲載終了
費用は1,000impあたり(CPM)数百円〜2,000円程度が目安とされています。
■クリック保証方式
一定のクリック数を保証する契約形態です。
  • 例:10万クリックで掲載終了
費用目安は1クリックあたり(CPC)数十円〜数百円程度が一般的です。クリックは、LPやWebサイトへの誘導でカウントされます。
■再生保証方式
動画広告などにおいて、一定の再生回数を保証する方式です。
  • 例:1万回再生で掲載終了
動画の長さや掲載面によって費用は変動しますが、1再生あたり(CPV)数円〜数十円程度が目安とされています。

広告枠を事前に押さえる掲載方法のため、運用型広告と比べると単価は高めになりやすい傾向があります。
一方で、信頼性の高いメディアに掲載できることから、ブランド認知の拡大や企業イメージの向上には適しています。

またこれら「保証型」のほか、クリックや成果に応じて変動する「従量課金」の費用形態も存在します。媒体や契約によって異なりますので、よく確認してから掲載を進めることをおすすめします。

純広告の費用はどう決まる?

純広告の費用は、媒体の規模や掲載面、ターゲット属性によって大きく異なります。そのため明確な一律の相場はありませんが、以下の要素によって決まることが一般的です。

  • 媒体の規模(PV数・ユーザー数)
  • 掲載面(トップページ・記事ページなど)
  • ターゲットの属性
  • 掲載期間
  • クリエイティブ制作の有無(=媒体側の制作コスト)

掲載したいメディアがある場合は、媒体側に問い合わせを行い、希望する掲載位置の費用感や、どのような課金形態が可能なのかを確認してみましょう。

純広告のメリット

続いては、純広告の主なメリット・デメリットを整理して紹介します。まずは代表的なメリットから見ていきましょう。

①認知拡大に強い

PV数やアクセス数の多いメディアの目立つ掲載面を確保することで、一定量のインプレッションやリーチを担保しやすい点が強みです。まだ商品/サービスを知らない潜在層を含め、幅広いユーザーに接触機会を創出できるため、認知拡大や話題化施策に適しています。

②運用工数が比較的少ない

純広告は掲載面・期間・料金が事前に確定する“枠保証型”の手法であり、配信後に日々入札調整やクリエイティブ(バナーや動画など)改善を行う必要がありません。運用型広告と比較すると、社内・代理店双方の運用負荷を抑えやすい点がメリットです。

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③ブランド毀損リスクをコントロールしやすい

純広告では掲載媒体を事前に選定して契約するため、広告が表示されるメディアのジャンルやコンテンツ内容をあらかじめ確認できます。ニュースメディア、専門メディア、エンタメ系など、ブランドと親和性の高い媒体を選定できるため、意図しないコンテンツの近くに広告が表示されるリスクを抑えやすい点が特徴です。
一方、運用型広告では多数の配信面の中から自動で広告が配信される仕組みのため、配信先の除外設定やブランドセーフティ対策(不適切なコンテンツへの表示を防ぐ対策)を適切に行うことが重要になります。その点、純広告は掲載先を個別に選べるため、ブランドイメージを守りやすく、比較的コントロールしやすい手法と言えるでしょう。

純広告のデメリット

一方で、純広告には注意すべきポイントもあります。

①初期費用が高額になりやすい

純広告は掲載枠を一定期間買い取る形になるため、出稿時にまとまった予算が必要になるケースが多い手法です。運用型広告はクリック課金やインプレッション課金など、配信実績に応じて費用が発生する仕組みであり、予算上限を設定して配信量を調整することも可能です。一方、純広告は掲載面や期間を事前に契約するため、出稿後に予算規模を柔軟に変更することが難しい傾向にあります。
特に、多くのユーザーが訪れる大手ポータルサイトや有名メディアなど、広告価値や希少性の高い媒体では掲載費用も高額になりやすく、出稿ハードルが上がる傾向があります。

②柔軟な最適化が難しい

掲載面や期間が固定されるため、配信データをもとにリアルタイムでターゲティングや入札額を調整するといった最適化は基本的に行えません。クリエイティブの差し替えが可能な場合もありますが、運用型広告ほど機動的な改善は難しい傾向にあります。

③短期的なCV最大化には向きにくい

ユーザー単位での細かなターゲティングや入札調整ができないため、問い合わせ・申し込みといった直接的な成果を効率的に最大化する施策には適さない場合があります。そのため、純広告はコンバージョン獲得よりも、認知拡大やブランド形成といった上流施策として活用されるケースが多い傾向にあります。

純広告をうまく活用するポイント

最後に、純広告をうまく活用するポイントをご紹介します。

①目的やKPIを整理する

純広告は、出稿前の設計が特に重要です。「認知拡大が目的なのか」「資料請求や問い合わせ獲得が目的なのか」など目的によって、選ぶ媒体や掲載面、クリエイティブの設計は大きく変わります。また、純広告は期間保証型など成果が直接見えづらい掲載方法も多いため、あらかじめ評価指標(KPI)を決めておくことが重要です。

■KPIの設定例:
  • インプレッション数
  • クリック率(CTR)
  • 指名検索数の増加

など

目的が曖昧なまま出稿すると、「効果が分からない」という結果になりやすいため注意が必要です。

②自社のターゲットにマッチした媒体を選択する

純広告は“広告枠そのものを買う広告”であるため、どの媒体に掲載するかが成果を大きく左右します。PV数やアクセス数といった媒体規模だけで判断するのではなく、以下の観点も確認しながら検討しましょう。

  • どのようなユーザー層がアクセスしているか
  • どのようなコンテンツが中心か
  • 自社商材との親和性があるか

気になるメディアがあれば問い合わせを行い、媒体資料を取り寄せて読者層の属性や実績を確認することが重要です。
ターゲットとの親和性が高い媒体であれば、表示回数が多くなくても高い反応が得られるケースがあります。単純な規模ではなく、「自社のターゲットにどれだけ届くか」という視点で媒体を選ぶことが成功のポイントです。

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③クリエイティブを工夫する

純広告は掲載面が固定されるケースが多く、運用型広告のように頻繁な調整が難しい場合があります。そのため、最初に入稿するクリエイティブの出来が成果を左右する重要な要素になります。
クリエイティブとは、広告に使用する画像・動画・ビジュアル・コピーなどの総称です。クリエイティブでは、以下のような点を意識することが重要です。

  • 一瞬で内容が伝わるか
  • 誰に向けた広告かが明確か
  • ベネフィットが具体的か

これらを意識することで、クリック率には明確な差が生まれます。また、可能であればABパターンを用意し、掲載期間中に差し替えを行うことで効果改善を図ることも有効です。メディアによっては掲載期間中の差し替えOKのところもあるので、確認の上進めましょう。

④クリエイティブとLPに一貫性をもたせる

広告と遷移先のLP(ランディングページ)のメッセージには、一貫性を持たせましょう。一貫性がないと、ユーザーは違和感を覚え、期待していた情報が得られないと判断し、離脱につながりやすくなります。
バナーや動画などのクリエイティブで訴求した内容が、LPのファーストビューでも明確に伝わるよう設計することが重要です。トーンやビジュアル、キャッチコピーを揃えることで、ユーザーの心理的なギャップを減らし、コンバージョン率の向上につながります。

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⑤他の広告と組み合わせて設計・効果を評価する

純広告は単体で施策を完結させるのではなく、運用型広告やリターゲティング広告と組み合わせることで効果を高められます。たとえば、以下のような設計がよく用いられます。

  • 純広告で認知を獲得 → 運用型広告で追従配信 → コンバージョン獲得
  • 純広告でキャンペーンを告知 → 指名検索の増加 → コンバージョン獲得

純広告は、直接的なコンバージョンだけでなく、検索数の増加やブランド想起の向上といった“間接効果”も期待できます。そのため、短期的な成果だけで判断するのではなく、指名検索数やサイト流入の変化なども含めて総合的に評価することが重要です。
純広告をマーケティング全体の中に組み込み、認知から獲得までを一連の流れとして設計することで、より高い効果が期待できます。

純広告は「枠を押さえる広告」であるからこそ、事前設計と媒体選定が成果を左右します。
目的を明確にし、他施策と組み合わせながら設計することで、ブランド認知から獲得まで一貫したマーケティング施策として機能させることができます。

まとめ

今回は、純広告について詳しく解説しました。

純広告は、媒体の広告枠を事前に確保する“予約型”の広告手法です。期間保証やインプレッション保証など、契約形態はさまざまですが、本質は「広告枠を押さえる」という点にあります。

運用型広告と比べると費用は高額になりやすい一方で、信頼性の高い媒体に掲載できることから、認知拡大やブランド構築において大きな効果を発揮します。

また、純広告は単体で完結させるのではなく、運用型広告や他施策と組み合わせながら設計することで、認知から獲得まで一貫したマーケティング施策として活用できます。
短期的な成果だけでなく、中長期的なブランド戦略の一環として、自社の目的に合わせて上手に取り入れていきましょう。

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